猫公園

家から自転車で十分ばかり移動したところに、大きな池を中心に作られた公園があります。外周がおよそ2キロ強と、散歩やジョギングになかなかよいところでして、さらにここは野良猫たちの住まいでもあります。
猫は夜行性であるため、明るいうちに行っても見かけないまま終わることが多いのですが、夜も遅くなってから行くと少なくとも一匹は遭遇します。ときに数匹で屯して歩道のあちこちに寝そべっていることも。あまり人間を警戒してないように見えますが、ある程度の距離を近づくとささっと逃げていきます。
そんな猫たちの中にも例外がおりまして、昨夜、散歩しているときに出くわしたのが、そんな一匹でした。十メートルほど先で寛いでいる様子の猫に、また逃げられるのだろうなーと思いつつも近づいてみると、意外なことに猫のほうから駆け寄って体を擦り付けてきたのです。足元から離れようとせず、こちらが屈みこむと膝の上に乗ってきたり(爪が膝に食い込んでちょっと痛かった)野良猫にしては肥えており、毛並みは立派で尻尾も長い。あまり野良猫らしからぬ感じがしたので首を確認したけれども首輪はなし。野良猫にしてはわりと幸せに生きてきたのか、それとも人に甘えるのが上手なのか。ためしに抱えあげようとしたらすっと避けられたので、最低限の警戒はしているようです。折角なので携帯電話で写真でも撮ろうとしましたが、後姿しか捉えられないので断念。次の機会を狙います。
代わりに実家の猫の写真を一枚。