建設巨神イエオン

それはドラえもんでのパロディ。藤子不二雄のユーモアのセンスは好きです。
本題。
Y.NAOさんから借りていた「伝説巨神イデオン接触篇」「同・発動篇」を見ました。
月曜日の朝の、5時から8時までぶっ通しです。
「ろくに寝てないのに、何でアニメ見てんだろう、俺」


大変面白かった。でもすごく疲れました。
ざっくりと要約すると、「二つの文明の、大変に不幸な遭遇と争いの物語」です。誰もが不幸せ一直線で報われない。
ラストは前向きな内容と捉えるべきなのでしょうか。判断に迷う。でも最後くらいは幸せになったと考えないと辛いよなあ。


痺れた台詞その一。
「なぜ殺す! なぜ戦う! なぜそっとしておけないんだ!」
主人公の心の叫び。もっともだ。発動篇の序盤で女の子が死んだ時の「バッフ・クランめー!」にも心を突かれた。役者さんの演技がとにかく熱い。


痺れた台詞その二。
「裏切り者の女の撃つ弾が当たるものかよ!」
実の妹に銃を向けられ、傲然と言い放つ女軍人。カッコよい。強面だけど、心細さから亡き恋人の名を呟くような可愛い一面もある。強面だけど。


痺れた台詞その三。
(味方を巻き込む攻撃命令に抗議する部下に)「サムライなら潔く死んでくれ!」
(さらに同朋の血を根絶やしにするつもりかと問い詰められ)「二人でも三人でも生き残ればよい」
総司令、無茶言い過ぎ。中盤以降のこの人の言動は、多分に私情に突き動かされてのものだったんだろうけど、色々と可哀想ではある。


心に沁みた台詞。
「死ぬかもしれないのに、何で食べてんだろう、俺」
主人公と一緒にイデオンを操縦する男の子(小学生くらい)の、出撃前に非常食を頬張りながらの台詞。本編では主人公と並んで最後まで勇ましく戦ってたけど、前線で戦ってる中では図抜けて年少だったキャラでした。こんな重たい台詞を子供に言わせるのかとひどく落ち込みました。昔の富野由悠季は鬼ですな。


トラウマになったシーン。
最終決戦で、小さい女の子が死ぬところ。
その前にヒロイン級キャラが三人死ぬけれど、それらはまだ平気だったわけです。
女の子の死に様には思わず「ひでえ!」といいました。あれはないよ!


ラストシーンについて一言。

  _  ∩
( ゚∀゚)彡
 ⊂彡


主人公の傍らに腰を下ろしていた二人のヒロインの、どちらがよいかと聞かれたら、僕は青い髪の方を選びます。


と、最後はふざけたことを書きましたが、本編を見てる間はやりきれなさが炸裂してました。
もう一度見るとしたら、数年後かな。直ぐに見返す勇気はないです。
それと、EVAより先にこちらを見ていたら、EVAに対する感想もかなり変わったものになっていたのだろうなと。