7月19日――ひと夏の経験値

19日(土)仕事を終えて帰省。バスに乗る前に、本日発売のSW2.0リプレイ2巻を探すも見つからず。売り切れなのかと思い、お店の人にたずねてみると、福岡への入荷は公式発売日から2、3日遅れる上に月曜日は祝日だから火曜日の入荷になるかもしれないということ。そういえば以前も漫画を探して見つからず、同じことをたずねて同じ答えを貰ったことを思い出しました。僕の学習機能がピンチです。そのまま手ぶらで帰るのも寂しかったので「薩摩夜叉雛」(津本陽)、「ソラリス」(スタニスワフ・レム)、「ひと夏の経験値」(秋口ぎぐる)を買う。バスの中で「ひと夏の経験値」を読む。


ひと夏の経験値 (富士見ドラゴンブック)

ひと夏の経験値 (富士見ドラゴンブック)

TRPGサークルを舞台に、TRPGプレイヤーを主人公に据えた青春小説。表紙が何やら誤解を招きそうな感じです。同じ人が描いてる挿絵には、いい絵がいっぱいあるので、それらを表紙に持ってくればよかったのではなかろうか。
主人公である男子高校生・友永くんが、TRPGへの情熱を滾らせてちょっと空回りした思考を炸裂させるくだりは、高校生時代の自分を髣髴とさせます。ここまで極端ではなかったとは思いますが、方向性は似てました。昔の自分が危険人物だったことは否定できません。
友永くんとその友達三人が、四人だけで延々とセッションを続けることに限界を感じて、TRPGサークルに参加するくだりは、中学の同級生(みつ氏、竜伸氏、もう一人の友人K氏)に僕と僕の弟の五人で遊んでいたのが、高校に上がるあたりで、みつ氏の紹介でマコトさんたちと知り合い、サークルに全員がお邪魔することになった経緯と重なるものがあり、何やら無性に懐かしかった。
秋口ぎぐると同年代であるためか色々と「わかりすぎる」部分が多く、むず痒いお話ではありますが、面白かった。
ゲーマーを主人公に据えた青春物といえば、田尻智の「パックランドでつかまえて」、古橋秀之の「ソリッド・ファイター」が思い浮かびますが、この「ひと夏の経験値」も、そこに位置付けてもよいかなと思います。


帰宅すると、母のギターを聞くのがほぼ慣例となっております。今は中島みゆきの「時代」を専ら練習し、気分転換に「五番街のマリーへ」「テネシーワルツ」を弾いておる様子。ちょっとずつではあるけれど、演奏が巧くなっているのが分かります。他に小椋佳の楽曲を弾き語りしたいといっていたので、今度帰ってきたらレパートリーがさらに増えておるのかも知れません。


夜、セッション用のシナリオの内容を再確認して2時に寝る。