マンチキン

日曜日は地元のゲーム仲間の人たちとTRPGとカードゲームを遊んできました。
TRPGは前回に引き続いて「蓬莱学園の冒険!!」の改訂版。
カードゲームは「マンチキン(Munchkin)」というアメリカのゲームで、ガープスなどをデザインしたスティーブ・ジャクソンの作品です。
公式サイト(英語)日本語版紹介ページ)


「蓬莱〜」はこれまでに遊んできたゲームの中でも、トーキングの比重がとても大きく感じられます。GMとPLがどれだけ会話にノれるか、噛み合うかが勝負とでもいうべきか。だから、参加者が気心の知れた人たちで構成されてないとしんどいものがあるかもしれません。


マンチキン」は、各自が冒険家キャラクターとなってモンスターとお宝で溢れかえる迷宮に挑み、誰が一番最初にレベル10に到達できるかを競うゲームです。
タイトルに冠されている「マンチキン」いうワードは「オズの魔法使い」に由来するのだそうですが、TRPGにおいては、ルールの間隙を突いたり、インチキをしたりしてとにかく自分が有利たらんとするルーズなプレイヤーを指す隠語として使われるとのこと(アメリカでは)。日本ではどちらかというと、ルールを知悉して最も有利なキャラクター構成、プレイ戦略を採るプレイヤーを指しているように思います。データッキーとほぼ同義扱いか。
イマイチ、ピンと来ない方は、こちら(マンチキン翻訳)を一読されるといいでしょう。
さて「マンチキン」はアメリカの作品なので、アメリカ的マンチキン要素を楽しむゲームです。といってもプレイそのものでルールの穴を突いたり、インチキをやれという意味ではなくて、ゲームで扱うカードの中身が、TRPGにおけるマンチキン的要素をネタにしたもので構成されているのです。たとえばカードの中にはキャラクターをレベルアップさせるものがあるのですが、そのカード名が「GM、お一つどうぞ」といってGMにお菓子をプレゼントしてご機嫌を取るものだったり、またキャラクターの能力を高める武装カードが十徳ナイフ的に色んな武器をくっつけた欲張りなもの(名前は失念しました)だったりと。ちっとも正々堂々としてないプレイやアイデアに対するカリカチュアで満ち溢れています。それらがユーモラスなイラストと文章で作られているので、カードを見るだけで笑えます。
1ゲーム終わるまでにけっこうな時間がかかり、やり終えた後はけっこう疲れました。僕は時間の都合上、1ゲームだけで引き上げて帰ったのですが、その後、「マンチキンクトゥルフ」という別バージョンを遊んで盛り上がったようです。次回は遊んでみたい。


僕はコンベンション参加経験が片手で数えるくらいしかなく、十数年来の付き合いのある人たちとの、非常に狭い輪の中でTRPGを続けてきた人間で、幸か不幸かモノホンのマンチキン・プレイヤーを拝んだことがありません。
小中学生ならともかく、いい年こいてそんなことやる人がいるんだろうか。一度でいいから見てみたい歌丸です。