チャンバラ映画とSF

ストレンヂア 無皇刃譚」というアニメ映画を見てきました。映画を見るのはコープスブライド以来です。
内容はチャンバラアクションの一言に尽きます。戦国時代とおぼしき日本の架空の国を舞台として、渡来の武装集団と、彼らが追う謎の少年、少年に雇われることになった滅法強い浪人(主人公)を軸に、随所で派手な剣戟が展開されるというもの。シナリオは分かりやすいし、珍しいものでもないのでここじゃ書きません。
チャンバラといえば撃剣、もちろん刀同士の切り合いはありますけど、他にも手裏剣、分銅、手投げ斧、大鎌、弓、槍、鉄砲と色々な武器が登場します。そして戦う連中の動きがすごい。軽業師のごとく、とても漫画チックに、縦横無尽に駆け回ります。
戦う連中は次から次にバタバタと、ものすごい勢いで死んでいきます。この死にっぷりが実に痛快で、激しく切り結んだ次の瞬間に一方がバッサリやられ、退場。生きているときの豊富なアクションと、呆気ない死に様の組み合わせがいいメリハリになってると感じます。
当然のように出血、流血の描写も大量ですが、色彩に気をつけているのか、陰惨な印象はそんなにありません。血もいわゆる真っ赤ではなくて、暗色系の色合いなので、見てて気分が悪くなるということはないんじゃないかと。
登場人物は青年、壮年のいい男が大半で、女性キャラはそんな多くないですが、お姫様や女戦士コンビあたりで、「男ばっかりじゃねーかよ!」の印象をギリギリのところで防ぐ、ポイントを押さえた登場の仕方をしてます。燃えるチャンバラ物なのでこんなものでいいんじゃないかと。いわゆる萌えは、少年キャラの相棒である犬っころで補給するといいと思います。
主人公と少年の声はそれぞれジャニーズの人らしい(よく知らない)のですが、そう悪くないと思います。声優の喋りじゃないのでいささか聞き取りにくくはありますが。個人的には山寺宏一の演じる戦士がカッコよかった。この戦士、渡来人なので向こうの言葉も話すのですが、山寺氏、ちゃんと自分で中国語を話してます。台詞の半分近くが中国語なんじゃなかったか。スピーキングの出来は僕にはわかりませんが、すげぇ、がんばってんな!さすが山ちゃんだぜ、と一人感心してました。
チャンバラ物が好きな人、主演のジャニーズの二人が好きな人、山ちゃんが好きな人。
どれか当てはまるなら、観に行ってよいでしょう(僕の場合、最初と最後)
僕はじゅうぶん楽しんできました。


鑑賞後、ヨドバシハカタの本屋で本を三冊買う。

なんでかSFばっか。そのうち感想書くと思います。