村上春樹的スレのガイドライン

村上春樹的スレのガイドライン


14 名前:水先案名無い人 投稿日:03/02/28 08:52

村上春樹的就職活動〜Class of 2004〜】
より。

    1 名前:僕:03/01/17 04:19
    僕はいつものようにパソコンの電源を入れ、
    いつものように2ちゃんねるという掲示板を開いた。
    そこでは内定への欲望をむき出しにした学生達が雑談していた。
    いつものように僕は冷蔵庫からビールを取り出すと、一気に飲み干した。
    OK、認めよう。僕もこの集団の一員だと。

    262 名前:就職戦線異状名無しさん 投稿日:03/02/16 23:22
    「あなたは本当に働く気があるの?」
    彼女が真剣な目で僕を見ていた。
    「どうだろう、よく分からないな。正直なところ、僕にはさしあたって働かなければならない理由が無いんだ」
    途端に彼女の表情が険しくなった。
    「どうして?」
    「貯金があるからさ。半年間何もしなくても生活できる」
    「半年が過ぎて貯金が無くなったらどうするの?半年後にはあなたは25歳で、第二新卒でもなくなるわ。
    それに、一日中パソコンの前で座っているようなあなたに一体何が出来るっていうのよ?」
    彼女の言うとおりだった。僕は彼女と目を合わさないようにビールを一口飲んだ。
    「やれやれ」
    「今度『やれやれ』なんて言ったら殺すわよ」


    ・・・・・・やれやれ。

96 名前:水先案名無い人 投稿日:03/11/23 09:27

    333 名前: 村上春樹風どらえもんの歌 投稿日: 02/07/12 11:12

    あんなことができたらどんなにいいだろう。
    あの頃僕は思っていた。できたらどんなにいいだろうかと。
    あんな夢やこんな夢があの頃僕には数え切れないほどあったのだ。

    相棒は僕の夢を一つ残らず叶えてくれた。一つ残らず、だ。
    彼は素敵なポケットを持っていた。とてもとても素敵なポケットだ。
    自由?あの頃の僕らに自由なんてものがあっただろうか?
    だけど僕らは自由に空を飛びたかった。これは欲求であり、渇望であり、
    藤子不二男的に表現したとしたら、夢だった。

    相棒は僕に言った。
    「これがタケコプターさ」

    オーケー認めよう。僕は今なら断言できる。
    僕は相棒を120パーセント愛していた。
108 名前:水先案名無い人 投稿日:03/12/24 16:50
こういう保守のやり方っていいな。
[http://school.2ch.net/recruit/kako/1012/10120/1012079239.html:title]
の 94, 98, 109, 180, 190

    94 名前:就職戦線異状名無しさん 投稿日:02/02/04 22:54
    「上げる時間だ」
    首など、簡単に刈ってしまいそうな大きな刃物を研いでいる門番に言われた。
    「お前は今日から1日6回、上げるのが仕事だ。それ以上でも、それ以下でも駄目だ。
    後の時間は好きに使っていい。」
    ただそれだけだ。

    98 名前:就職戦線異状名無しさん[] 投稿日:02/02/05 02:44
    「あげる時間だ」、と門番が言った。
    やれやれ、もうそんな時間なのか。僕は慎重に書き込むボタンを押す。
    混沌としたスレの中から、あぶくのようにスレが浮き上がるのを感じた。
    またすぐに沈むんだろう、意味がない。
    そう思いながら門番の表情をうかがうと、彼は満足そうに見えた。

    やれやれ。
    今日はまだ始まったばかりで、僕はあと5回もあげなくちゃならない。

    109 名前: 就職戦線異状名無しさん 投稿日: 02/02/06 00:33

    「どうした」門番がやってきて、布団で寝込んでいた僕にこういった。
    「頭が割れるように痛いんです。おかげで今日一日満足にあげることができなかった」
    「初めてだもんな。無理もない。」門番が塀の向こうへ飛ぶ鳥を見ながらそういった。
    「劣等感、緊張、疲労、プレッシャー。そんななんやかやがいっぺんにやってきちまう
    んだから。まあ、無理もないな。今日のことは俺が代わりにやっておいたから、明日か
    らはしっかりあげてくれ」

    そういうと門番は自分のところへ戻った。
    あたりに しん とした夜の静寂が蘇ってきた。

    僕は心なしか、この門番に好意をもっている(変な意味ではなくて)ことに気が付いた。

    180 名前: 就職戦線異状名無しさん 投稿日: 02/02/08 03:04

    「あげる時間だ」
    僕は門番が言った言葉をもう一度頭の中で繰り返し言ってみた。
    やれやれ、僕はいつからこんなに薄暗く冷ややかな壁に囲まれた塀の中に
    入り込んでしまったのだ。しかし、どれだけ過去の記憶をたどっても、
    それがいつからのできごとだったのかを僕ははっきりと思い出すことができない。
    でもとにかく、一定の時刻がきたら「あげること」がここでの僕の仕事なのだ。
    そしてその一定の時刻がくるまでの二時間か三時間のあいだ、
    いつも僕はここでの生活そのものについて考えていた。
    そこには保留もなく条件もなかった。原因もなく説明もなかった。
    「しかし」もなく「もし」もなかった。


    それから春がやってきた。
    春がやってきたときには、僕の心はほとんど定まっていた。
    こんな生活をこのままずっと続けていくことはできない、と僕は思った。
    それが僕の最終的な結論だった。

    190 名前: 就職戦線異状名無しさん 投稿日: 02/02/08 22:24

    「お前が出来るのは、1日のうちに6回このスレを上げるということだけだ。
     前にも言ったが、それ以上でもそれ以下でも駄目だ。
     ためしに今勢いに乗ってあげてみろ。どうなるかわかるだろ?」
    僕は心の中で今日1日に上げた数を数えてみた。
    悪くない。充分すぎる量だ。
    と僕は思った。
    「今日は上げるのをやめておくよ。」
    「それが懸命だな。」門番は少しにやけながら言った。
124 名前:とある大学生 投稿日:04/02/12 01:01

村上春樹風に大学をサボってみました。


 古いステレオからデヴィット・ボウイのレッツ・ダンスが流れる。
僕がデヴィット・ボウイを目覚し時計の変りに使い始めてから
もう3年が経つけれども、彼が歌いだすのは決まって目覚めてからだ。
 
 外は雨だった。僕はそれを五分ばかり眺めてから、
安物のインスタントコーヒーをカップいっぱいに注ぎ、
十五分かけてそれを飲み干した。そしてその間に煙草を二本吸った。
 
 熱いシャワーを浴び、ステレオを切った。
簡素なドライヤーで髪の毛を乾かし、
ノートパソコンとポータブルCDプレイヤーと
二枚のベン・フォールズ・ファイヴをトートバッグに詰めてから、
読みかけの推理小説を押し込み、
最後に腕時計をつけた。腕時計を眺めてから僕は、
(たいして面白くも無い)読みかけの推理小説を
もう一度バッグから取り出すことにした。
 
 僕が再び顔をあげるまでに、バス停を十四本ものバスが通り過ぎ、
その代わりに灰皿にこすりつけた吸殻は11本に増えた。
僕は今日一日をあきらめて、TVのスイッチを入れた。
 
 やれやれ・・・
 
 またタモリか・・・

この文体に乗せると、どんな内容でもあの独特な軽さ、空虚感を纏うところが面白いなと思って読みました。

もう一つ。村上春樹的プロ野球スレから。


83 :代打名無し:04/02/10 01:36 ID:OBlJNYlN
「悪いけどさ、ピッチャーデニーは草野球かなんかでやってくれないかな」と僕は
きっぱりと言った。
「それやられると試合に負けちゃうんだ」
「でももう8回裏だよ」と彼は信じられないという顔をして言った。
「知ってるよ、それは。8回裏だろ? 8回裏は僕にとってはまだ戦っている時間
なんだ。どうしてかは説明できないけどとにかくそうなってるんだよ」
「駄目だよ。草野球でやるとチームの人から文句がくるんだ。ここならいつも最下位
だし、誰からも文句はこないし」
「じゃあ野球盤でやりなよ。畳の上で」
「それも駄目なんだよ。ぼ、ぼ、僕のデニーはアメリカ人とのハーフで畳が苦手だし、
し、神経質でつらい環境だとすぐ動揺しちゃうし、ぼくもデニーがいないと采配って
できないんだよ」
確かに彼のデニーはひどく神経質ですぐに動揺してしまうし、一方彼の采配もデニーが
いないと成り立たないし、もう監督を変えるしかなかった。やれやれ、と僕は思った。
「じゃあ歩み寄ろう」と僕は言った。「ピッチャーデニーはやってもかまわない。その
かわり大事な場面で使うのはやめてくれよ。あれ、かならず逆転されるから。それで
いいだろ?」
「ぎゃ、逆転?」と彼はびっくりしたように訊きかえした。「逆転ってなんだい、それ?」
「逆転といえば逆転だよ。押し出し死球だったり走者一掃タイムリーだったりサヨナラ
負けだったりするやつだよ」
「そんなのないよ。ぼ、僕のデニーはいつも抑えてるよ」
僕の頭は痛みはじめた。


84 :代打名無し:04/02/10 08:31 ID:ur44IY65

 

 ふう・・・・・・なんてキャンプだい、まったく・・・

  ・・・ねえ、もう外国人補強しないのかな?・・・・・・先発足りないよ・・・これじゃ・・・

     ・・・おい、よしてくれよ・・・まだ監督やめたくないよ・・・・・・

 ・・・そう、そんなもんだ・・・・・・隆・・・・・・

   ・・・ねえ、多村が怪我しちゃったよ、誰かどうやって外野組んだらいいか教えてよ・・・

 ・・・・・・大丈夫か・・・佐伯使えばいいし・・・・・・打つだけならまだ大丈夫・・・うん・・・大丈夫

 ・・・いいね吉見・・・素敵だよ・・・・・・今年はもっと勝てるさ・・・

           ・・・ねえ、ギャラードがいないよ・・・

 ・・・・・・馬鹿言うなよ!・・・・・・ギャラードいなくなったら去年と変わらないじゃないか・・・

 ・・・おい、なんだって・・・複数年・・・?中継ぎいないんだ・・・・・・悪ふざけはよせよ・・・・・・ねえ、ギャラード!

           ・・・・・・畜生・・・・・・

 



85 :代打名無し:04/02/10 08:58 ID:ur44IY65

 

素晴らしいね。これがプロ野球だ。
――「山下大輔監督とともに苦難を乗り越えてゆくスレ74」――
少しは元気でたかい?ところで去年の横浜最終成績何勝だと思う?
45勝だぜ、45勝。みんながんばったにしても少なすぎる。これじゃ最下位だ。
45って言えば素敵な女の子を抱きかかえてベッドへ運ぶのにちょうどいいくらいのウェイトだ。
信じられるかい?オーケー、おしゃべりはこれくらいにしよう。どんどんスレを張る。
−とらとかぷのとほほ漫談36 鬼は外とほほはウチ−、乗ってくれよ、ベイビー。
[http://sports5.2ch.net/test/read.cgi/base/1075523240/:title]

 

 ・・・おいおい、もういいよ・・・・・・峰岸さんがなんとかしてくれるって・・・・・・

            ・・・ふう、よかった・・・・・・

    ・・・大丈夫だよ、去年より負けやしないさ・・・・・・心配性だね、あなたも・・・

 ・・・・・・ねえ、巨人はどうなってる?・・・・・・他の局で中継やってんだろ・・・・・・

 ・・・おい、ちょっと待ってくれ、何故巨人に小久保とローズがいるんだ?・・・・・・・犯罪だよ・・・そりゃ・・・

 ・・・・・・わかったよ、もういいよ・・・・・・それはそうと、今度はシウマイが食べたいね・・・・・・あったかい・・・・・・

            
           ・・・おい、参ったね、ギャラードが出そうだよ・・・

                  ・・・えぐっ(涙)・・・



86 :代打名無し:04/02/10 09:51 ID:ur44IY65


  「ベースボール・ガールズ」


  甲子園の娘はイカしてる。

  ファッションだってご機嫌さ。

  広島市民の女の子のスクワット、黄色い歓声、

  うん、ノックダウンだね。

  ナゴドの優しいショーガール、

  ハートにぐっときちゃうのさ。

  神宮のかわいいお姉さん、
 
  君をうっとり暖めてくれる。


  素敵な女の子がみんな、

  ベースボール・ガールならね・・・・・・。

うーむ、みんな巧いもんですね。


なんてことを思いながらさらにネットサーフィンを続けていたら、前述のプロ野球スレの84〜86にカキコしたご本人がご自分のサイトでまとめているのを確認。
[http://bohyou.vis.ne.jp/butu/tokku/hatugen02.htm:title]