二人の作家

土曜もしく日曜の、夜の話。


マコトさんに借りた火浦功の「遊んでて悪いか!!」を読み終えた後、枕元の一画を占拠している文庫本と漫画の山を漁っていたら、津本陽氏の「過ぎてきた日々」が出てきました。一方が作家の日記。他方が作家の半生記。いずれも創作ではなく、それぞれの生活に基づいて書かれた本です。


かたや日本一作品を書かないスチャラカSF(たまにハードボイルド)作家。
かたや戦中に青春を過ごし、戦後の復興期をサラリーマンとして駆け抜け、35歳で脱サラして一から文章修行をして地歩を築いた作家。


読み比べるもんじゃねーですね。「過ぎてきた日々」を再読してて、ちょっと目頭が熱くなりました。
それぞれコンセプトが違うので横に並べて比べようとする考えがいかんのですが。


略歴を見て、火浦氏が五十路過ぎで、津本氏は傘寿目前であることを知ってびっくり。